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平昌オリンピックでメダルが期待されている一つに女子のチームパシュートがありますね。
スピードスケートは基本的には個人競技ですが、そのスピードスケートを団体で競技するのがこのパシュートなんです。

このパシュートにおいて、日本は研究を重ねて世界最高峰のレベルにまで達しているのをご存知でしょうか?
今回はそのパシュートのルールや見どころなどをできるだけ簡単に、なぜ?を解説したいと思います。
なぜ、縦一列になって滑走しているのでしょうか?
なぜ、先頭がこうたいするのでしょうか?
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女子チームパシュート平昌決勝・予選日程や放送局!代表メンバーは?
目次
パシュートの意味は?
パシュートは『スピードスケートの団体追い抜き競技』のことなんです。
パシュートの語源は英語で、綴(つづ)りは「pursuit」です。
日本語の意味は「追跡」になるます。
この「追跡」には2つの解釈があるんですね。
一つは反対側からスタートした相手チームを追跡するという意味と、もう一つは同じチームメイトを追跡するという意味があります。
パシュートは団体競技でチーム対抗になるので「チームパシュート」とも呼ばれるんですね。
パシュートは、もともとスピードスケートだけの種目ではありませんでした。
自転車競技やスキーのバイアスロンなどで採用されていたんですね。
パシュートのルールは?
1チーム3名による団体競技です。
スケートリンクのメイン側とバック側から同時に2つのチームがスタートします。
男子は400mスケートリンクを8周(3200m)します。
女子の場合は6周(2400m)してタイムを争うルールになっています。
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ゴールは「最終滑走者のブレードの最後部がゴールラインに達した時点」となります。
パシュートは3人がゴールした時点でのタイムが記録になるルールです。
ですから頑張って1人だけゴールしても意味がないんですね。
スピードスケートのパシュートは大会によって方式が変わります。
POINT大会ごとのルール
平昌オリンピックでは、トーナメント方式で行われます。
世界選手権では1チーム毎のタイムトライアルです。
続いてのルールは、「先頭滑走ルール」です。
下の図【チームパシュート・コース】を見て下さい↓

「最低1回はチーム全員がそれぞれ先頭で1周を滑走しなくてはならない」というルールがあります。
また、先頭を交代する際は後続の選手は内側から抜かなければならないというルールなんです。
パシュートの見どころは?
パシュート見どころはどんなところにあるのでしょうか?
わかりやすく解説していきますね。
まずはなんといっても空気抵抗を回避するチームワークが挙げられるしょう!
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風よけのテクニック!
パシュートはいくら個人の力があっても勝利できません。
いかにチームワークが取れているか?連携の和が取れているか?が勝敗の鍵になります。
下の図【チームパシュート・テクニック】を見て下さい↓

図を見て頂くとわかりますが、まずは滑走の位置によって、空気抵抗がどれだけ違うかわかって頂けると思います。
各チームが選手間の滑走位置を縮めようと努力するのは、空気抵抗による選手の負担を減らすためなんです。
先頭は風圧を直接受けるので、それを回避するために3人が交互に先頭を務めます。
3人がいかに早くゴールするか、つまりいかに体力の消耗を抑えるかに掛かっているんです。
また、縦一線に並ぶように滑走するのには理由があるんですね。
つまり、先頭の選手を犠牲(?)にして風よけにするんです。
そして、後方の選手は体力を温存します。
なので、3人がコーナーで先頭を入れ替わりながら滑走します。
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女子チームパシュート平昌決勝・予選日程や放送局!代表メンバーは?
日本チームの一体感!!
今回の平昌オリンピックにおける女子チームパシュートは、何と言っても一体感が見どころですね。
年間300日以上、チームで練習を重ねたということですから、ほとんど毎日一緒ということですね。
一糸乱れぬ隊列は、空気抵抗を極限に抑える工夫と鍛錬が垣間見れます。
また、「高速の先頭交代」は世界一と言われています。
コレは是非、注目して見て下さい。
日本女子チームパシュート見どころ◆一糸乱れぬ隊列◆高速の先頭交代
日本代表の滑走順は?
日本代表女子チームは、昨季まで先頭交代を4回していましたが、練習を重ね3回に減らしています。
先頭交代の順番を確認してみましょう↓
1.5/6周
①【エース】高木美帆選手 スタートダッシュで先手を取る2.5/6周
②【アタック】佐藤綾乃選手 全力の滑りでリードを広げる4/6周
③【キープ】高木菜那選手 持ち前のスタミナでリードを保つラスト2周/6周
④【エース】高木美帆選手 ゴールまで力強くチームを引っぱる
高木美帆選手が全体の半分以上を滑走します。それがチームジャパンです。
スピード感とハラハラ感!
パシュートの見どころで外せないのは、スピード感とハラハラ感ですよね。
パシュートの特徴は「選手達がどのような試合状況になっているか」、タイム差などを把握できません。
「勝っているのか負けているのか?」よくわからないので、諦めずに滑りきる以外ないんですね。
諦めてゴールインしても、勝っていたりすることもあるんです。
パシュートは3人が接触するくらいの距離で滑っているので接触して転倒する恐れもあるんですね。
やはりスピード感とハラハラ感が見どころでしょう。
まとめ
日本がメダルを期待されるパシュートの予選と決勝がいよいよ始まります。
今回はルールや見どころを紹介しました。
なぜ、一列に並んで滑走しているのか?
なぜ、先頭を交代するのか?
など解説しました。
選手は風の抵抗を受けると、後半スタミナ切れで失速してしまいます。
そんな駆け引きを見ながら楽しんで下さいね♪
女子チームパシュート平昌決勝・予選日程や放送局!代表メンバーは?